日本人が外國に住んで2、3年たつとむしょうに懐かしく思い出すことがいくつかあります。それはおすしや溫泉や屋臺などです。屋臺でおでんを食べながらお酒を飲んでみたいと思うだけで胸が熱くなってくるのです。
外國にもさまざまな屋臺があります。屋臺をのぞくと、その國の庶民の食生活がわかって非常におもしろいです。
日本の屋臺では、「おでん」、「ラーメン」、「焼鳥」、「タコ焼き」、「焼きそば」がよくでています。外國人観光客に人気のある淺草では、1年中いろいろな屋臺がでています。これらのほかに「焼きようもろこし」、「あんずあめ」、「じゃがバター」、「綿あめ」、「お好み焼き」、「手焼きせんべい」などの屋臺が寺の境內(nèi)に所狹しと並んでいます。淺草は毎日がお祭りのようなにぎわいです。日本各地のお祭りでも、屋臺は欠かせない存在です。子供のころ食べた焼きそばや綿あめの味は、大人になっても忘れられないものです。
日本の屋臺は手押し車をちょっとしたレストランや飲み物屋にしたもの。車のまわりに椅子をいくつか並べて屋臺に開店となる。雨が降るとビニールシートですっぽりと包み、客が雨にぬれないように工夫されている。
ふだん私たちが町で見かけるのは、庶民の大好物のおでんとラーメンの屋臺です。夜になると駅前にいくつかの屋臺がならびます。駅前は一日働きずくめで心も體もくたくたのサラリーマンがちょっと一杯ひっかけるのに格好の場所なのです。日本の屋臺は食べることよりも、むしろを酒を飲むために立ち寄る人のほうが多いようです。
屋臺は7、8人が肩と肩をあわせながら座れる程度の狹さです。この狹さがまったく気取りのない親しみやすい雰囲気をつくっているのです。くつろいだムードで酒を酌み交わし、ビールをつぎあっているうちに、いつしか疲れも吹き飛んでいってしまうのです。
とくに寒い冬の日に熱いおでんを食べるのは、最高です。おでんは日本人が寒い冬に好んで食べる鍋料理のことで、汁の中には大きく切った大根、じゃがいも、ちくわ、はんぺん、こんにゃく、昆布、焼き豆腐など具が入っています。普通、だしは昆布でとりますが、屋臺によっては、鳥肉でとるところもあります。
おでんを食べながら、気のおけない友人、知人とお酒を飲んでいると、體ばかりでなく心の中までポカポカと溫かくなってくるのです。
大都會に住むサラリーマンが疲れた體を休め、明日への活力を養(yǎng)う場所が屋臺なのです。外國生活の長い日本人が、なぜ屋臺を懐かしむのか、おわかりになったでしょうか。
問題:
1、( )にひらがなを1字ずつ入れ、右側(cè)を結(jié)びなさい。
a 屋臺でおでんを食べながらを
酒を飲んでみたいと思うだけ( )
b 日本各地のお祭りで( )
c 雨が降るとビニールシート( )
d ちょっと一杯ひっかけるの( )
e くつろいだムード( )
f 一日働きずくめで心( )
g サラリーマンが明日への活力( )
1. 體もくたくたのサラリーマン
2.胸が熱くなってくるのです
3.格好の場所が屋臺です
4.屋臺は欠かせない存在です
5.養(yǎng)う場所が屋臺なのです
6.屋臺をすっぱりと包む
7.酒を酌み交わし、ピールをつぎあう
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